所謂自転車乗りとその声

近年の自転車を取り巻く変化と私たち所謂自転車乗りの振る舞いについて思うところを書いていこうかなと思います。

所謂自転車乗りとは

「所謂自転車乗り」とは私の勝手な分類なので認識合わせを。そのステレオタイプは

  • レーパンジャージ
  • ロードバイク
  • 車道走行
  • 30km/h巡航
  • 休日に郊外まで走りに行く

これら全てを満たすとは限りませんが、同じ価値観のいくつかを内包していれば「自転車乗り」を自認するのではないでしょうか。ここではそういう存在を「所謂自転車乗り」と呼びます。私もこれらの大半を満たしていませんが、所謂自転車乗りです。所謂自転車乗りではない自転車に乗る人のことは「一般自転車利用者」と呼びましょう。なんか選民的思想が漂いそうで抵抗もありますが、主張のために区別が必要なので仕方なく。こんな単純に二分できるものではないことは承知です。両者の間にグラデーションがあることを念頭に置いて、自身がどれくらいの位置にいるのかを考えながら読んでもらえたらなと思います。

自転車について論じるは所謂自転車乗り

一般自転車利用者は自転車の話をしません。特段論じる必要がない、日常生活の一部だからです。彼らは自転車に関心がありません。

所謂自転車乗りはいつも自転車のことを考えています。当たり前です。自転車が好きですから。だから自転車について語り、意見を表明します。取り巻く環境、社会に対して憂いもあるでしょう。好き故に真面目に考えています。

所謂自転車乗りは少数派である

アメリカ オレゴン州ポートランド市の職員であるロジャー・ゲラー氏のレポートで自転車利用に対する意識について4通りに分類されています。

興味はあるが懸念がある(Interested but Concerned)60%
絶対に無理(No Way No How)33%
熱心で自信がある(Enthused & Confident)7%
屈強で恐れを知らない(Strong & Fearless)1%未満

※引用元 https://nacto.org/wp-content/uploads/2012_Geller_Four-Types-of-Cyclists.pdf

所謂自転車乗りは「屈強で恐れを知らない」と「熱心で自信がある」に分布するのではないでしょうか。そして、日本において一般自転車利用者は「興味はあるが懸念がある」が占めます。日本では歩道走行の歴史から「懸念」が解消されているからです。故に、我々、所謂自転車乗りは自転車利用における少数派です。

所謂自転車乗りは一般自転車利用者に比してケアを必要としていない

熱心で自信があったり、屈強で恐れを知らないからです。というのはそのまんまで乱暴ですが。私たち、この現状において自転車を楽しんでます。どこでも楽しく快適に走れる環境ではありませんが、楽しく走れる場所まで行って、勝手に楽しく走っています。そんな所謂自転車乗りがその関心故に自転車について多くを語り、一般自転車利用者は多くを語らないことから、一般自転車利用者の声は相対的に小さくなります。

所謂自転車乗りのズレ

この話をしたかったんですよ。我々、ズレてたりしませんか?という話です。しばらく例え続けます。

例えば、自転車走行空間の計画や実装について評価するとき、30km/h巡航を基準に論じていませんか?一般自転車利用者は15〜20km/h前後で走っています。そういう場では我々、所謂自転車乗りも弁えて20km/h前後で走ればよいです。出せるなら出せばよいですが、私だって時にはそうしますが、そのお膳立ては期待できません。郊外まで足を運べば存分に30km/h巡航できます。今までもこれからも、楽しく走れる場所まで行って、勝手に楽しく走るんです。弁えろ。です。

例えば、ヘルメット着用について、所謂自転車乗りの自転車利用を念頭にリスクを評価していませんか?努力義務化で随分と増えましたが、それでも一般自転車利用者の大半はヘルメットを着用していません。日常生活の一部だからです。特別な危険な行為ではないからです。勿論、日常生活にも危険は潜んでいます。しかし、それらを内包して全てが日常なんです。着用の有無を比べるならば着用が良いに決まってます。しかし、その圧が自転車利用を忌避する理由となっては本末転倒です。「そんな奴らは自転車乗らなくて結構」みたいな論も思いつきますが、そういう論に対してはまた別に何かを書くかもしれません。書かないかもしれません。所謂自転車乗りは、所謂自転車乗りになるまでは、大半がヘルメットを着用していなかったはずです。

例えば、ロードレイジの告発に対して、所謂自転車乗りの自己防衛や処世術、規範、危険感受性で論じていませんか?所謂自転車乗りは手を伸ばせば届く距離を自動車が走っていても気にしません。日常です。でも、自転車通学の中学生のすぐ横でそうなっていたら危なっかしく映るでしょう。心配です。その感覚を意識に留めておきませんか。

例えば、交通ルールの遵守について、所謂自転車乗りの技術、知識レベルを前提に論じていませんか。勿論、交通ルールは守るべきです。しかし、自転車を取り巻く交通ルールは極めて難解です。所謂自転車乗りの間でも見解が割れることがあります。勿論、交通ルールは守るべきですよ。でも、それは個人の視点です。社会の有り様を論じるとき、「どうやって守ってもらおうか?」または、「どうやって守られないことによる害を軽減するか?」という視点が必要になります。「どうやって守らせよう?」に対して「守るべきだ!」では答えになっていません。当事者の圧倒的多数派である一般自転車利用者の視点に立つことは必須でしょう。そのまんま迎合するという意味ではなく、彼らに対してどうアプローチするかが重要だということです。

例えば、サイクルツーリズムの推進で自転車利用を推進したつもりになっていませんか。これは所謂自転車乗りというよりは、所謂自転車乗り属性を帯びていたり、その声を受けていたりする為政者の話でしょうか。所謂自転車乗りは相対的に声が大きいわけですから、そうなります。サイクルツーリズムは有意義です。経済効果も期待できましょう。でも、それは日常の自転車利用とは別世界です。それはそれ、これはこれです。日常の自転車利用への十分なケアが成されたならば、日常の自転車利用からサイクルツーリズムまでのグラデーションが形成されるかも知れませんね。そうなるといいなって思います。そうなれば一般自転車利用者と所謂自転車乗りの分類なんてものも必要なくなることでしょう。

自転車について論じるは所謂自転車乗り

ね?こんなもの書いちゃってるくらいですから。一般自転車利用者には是非とも声を上げて欲しいなと思いつつ、先の自転車青切符の際にはそういう流れがありましたよね。その点では有意義な面もあったのかなと思います。彼らの言葉にこそ耳を傾けるべきなんです。我々、所謂自転車乗りのことは放置で構いません。勝手に楽しく自転車に乗りますから。所謂自転車乗りの面々に置かれましては、自身の属性を自覚して、一般自転車利用者の足を引っ張らぬよう意識して頂きたく、自戒を込めて。

無法自転車のためにインフラコストをかける意味

自転車って、だいたいルールを守らないですよね。自転車に限った話ではないのですが、今回は自転車に焦点を当ててみます。さて、今これを読んでいるあなたが普段から自転車に乗る方だとしたら、きっと交通ルールをしっかり守っていることでしょう。そして、ルールを守らない自転車に憤っていることでしょう。私もです。ルールは守るべきです。

一方、ルールを守っていても危険な目に遭うことはあります。「そんな経験はない」という人もいるかもしれませんが、自転車という乗り物の使われ方や走行環境には、大きな個人差があります。

また、ルールを守らずに自ら危険を招いている人がいる一方で、ルールを無視していてもたまたま事故に遭わずに済んでいる人もいるはずです。まさに、人によって状況はさまざまです。

交通ルールというのはそこそこよくできた仕組みで、皆が守っていれば滅多なことでは危険は生じません。しかし現実には、社会全体でそれを達成することはできておらず、ご存知の通り事故は絶えません。これを読んでいるあなたは、ルールを守っているはずです。自身がルールを遵守することは当たり前のことであり、当然「できる」し、「やらなければならない」と考えていることでしょう。しかし、社会はすべての他人にそれを強制することには成功していません。そしておそらく、今後もそうでしょう。

では、これからどうしていけばいいのでしょうか。これには、3つの立場からのアプローチが考えられます。

まずは「個人」。交通ルールを守ることはもちろん、それに留まらず、自分の安全を守るためにできる限りの対策をすることです。きっと、あなたも既に実践しているはずです。

次は「交通管理者(警察)」。道路に規制を敷き、周知を徹底し、違反を取り締まります。近年、自転車へのいわゆる「青切符」の導入も話題になりました。さて、これで世の自転車はルールを守るようになるでしょうか。

最後は「道路管理者」。ルールを守りやすい道路構造をつくり、自転車利用者を危険から物理的に遠ざけます。歩道からも車道からも構造的に分離された「自転車道」の整備がその筆頭ですが、最もコストがかかるのもこれです。

自転車ってだいたいルール守らないですよね。こんな奴らのためにコストをかけて守ってやる義理があるのか、みたいな声も聞こえてきます。

例え話をします。自動車ってだいたい速度を守らないですよね。そんな自動車の渋滞解消や利便性向上のためにバイパスや高速道路が整備されています。何故でしょう?速度超過ばかりしているのに。そのバイパスでも速度超過するに決まっているのに。こんなやつらのために、とはなっていませんよね。

インフラというのは正しい状態に対するご褒美ではなく、狙った効果を得るために整備されるものだからです。課題を解決するために整備されるものだからです。

自転車の話に戻ります。自転車、課題山積じゃないですか?解決されたらいいなって思ってます。

Wacaco Picopressoの液だれ問題

抽出直後のピコプレッソ、コーヒーがポタポタと垂れてきて置き場所に困ることってありますよね。専用スタンドを使っていれば下に適当なカップを置いて受ければ良いですが、私はこうしてました。

これ、てっきり抽出後のピコプレッソを置くための受け皿だと思ってたんですが、改めて取説を読むと「ポルタフィルターカバー」との記載。そりゃ、見ての通りコーヒーの残りが溢れるわけです。そこで丁度良くピコプレッソが乗っかってポタポタ落ちる液を受け止めてくれるジャストサイズなモノを探してAmazonを彷いまして……。

エンバランス(EMBALANCE) ラウンドコンテナ (丸型) XS 130ml グレー 2個セット T12211

これ買ってみました。そしたら

まさにシンデレラフィットじゃないですか。実際の抽出時だと溢さないようにサッと置かなきゃいけなくて多少雑になるかと思いますが、

こんな感じで中心からズレていても安定してます。

これでかなり後片付けが楽になりました。蓋にバスケットを叩き付けてパックを排出し、そのまま閉めればノックボックスにもなります。出先での抽出でも重宝するのではないでしょうか。

リカンベントの熱中症対策

夏のリカンベント、暑いですよね。特にローレーサーなんかは直射日光と地面からの照り返しで、両面からこんがりと焼かれてしまいます。ここ数年は札幌圏でもしっかりと気温が上がるので、リカンベントの稼働率が下がり続けてました。これではいかんと、導入してみたのがこちら。

ジーベック 33008 ペルチェベストセット(バッテリー付き)

買ってみました。なんでこれにしたかというとですね、Geminiに聞いたら勧めてきたんです。リカンベントのシートに干渉しないぞと。背中を冷やす製品が多い中、この製品は冷却デバイスが首筋と両脇に配置されてるんですよ。確かにこれならリカンベントのシートでも使えるかもしれないぞと。万が一だめでも、アップライト車での通勤には使えるでしょうから、思い切って買ってみました。

届いたので早速着用して、シートに着座(着寝)してみると……首筋の冷却デバイスが丁度、赤丸の位置に収まるんです。体格とシートのサイズ・形状にはよるのでしょうが、私の場合はピッタリと、まるで専用品かのように収まってます。

ここ数日は気温が下がっているので出番はまだ先になりそうですが、今から楽しみです。効果を実感できたら、また記事書きます。

左折時の左寄せを自転車巻き込み防止のためと説くな

これから「左寄せの法令はこと更に自転車の巻き込み防止を意図したものではない」という話をします。

法令の意図を読み解く

第三十四条 車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない。

特段、自転車だとか二輪車全般の存在には触れられていませんね。ただただ、左折の手順を説いています。この通りにしないとどうなるか想像してみましょう。例えば片側3車線の第2車線から直接左折をしたとしましょう。第1車線の直進車と進路が交錯して危険な様子が思い浮かぶでしょう。そうならないための法令なのです。

自転車の巻き込み防止のためにブロックする

のような表現を見かけますが、これがおかしいことに気付けると思います。誰も第2車線から第1車線に移る際に「第1車線の車をブロックする」なんて意識は持っていないからです。むしろ、第1車線の交通にできるだけ影響を与えないようにタイミングをはかって進路を変えているはずです。自転車に対しても同じことなのです。ブロックしてはいけません。

第二十六条の二 車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
2 車両は、進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは、進路を変更してはならない。

なぜこの法令の解釈で自転車が特別視されてしまうのか

左折しようとしたら左後方に自転車がいた。という状況は日常的にあるかと思います。左折時に限らず、信号停止中に横を自転車が通ることもあるでしょう。

「すり抜けなんてけしからん!」

って思っていませんか?ではここで、自転車と自動車の進路の関係性を法令から読み解いてみましょう。

第十八条 車両(トロリーバスを除く。)は、車両通行帯の設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び一般原動機付自転車(原動機付自転車のうち第二条第一項第十号イに該当するものをいう。以下同じ。)にあつては道路の左側に寄つて、特定小型原動機付自転車及び軽車両(以下「特定小型原動機付自転車等」という。)にあつては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなければならない。(以下略)

自動車は「左側に寄って」、自転車は「左側端に寄って」とありますね。自動車の「左側に寄って」の範囲には左側端も含まれます。そこまで含め、どこまで寄るのかは運転者の裁量です。自転車の「左側端に寄って」も、その位置が明確に線で示されてはいません。20cmまで寄せる人もいれば1m程度まで寄る人もいるでしょう。道路状況にもよりますし、個人差もあります。

何が言いたいかというと、自動車と自転車の進路は同一になることもあれば異なることもある、ということです。第2車線走行中に第1車線に自動車がいることと同じくらい、いつだって自動車の進路の更に左側を自転車が通ることは法の想定内です。

自動車が通れない隙間を進む自転車がズルく見えてるだけです。しかし、その自転車にとっては隙間ではありません。自車の進路です。

直進車と左折車の関係性まとめ

ここまで読んで、左折時の自転車の存在についてフラットにみて頂けるようになったと信じてます。その前提で、自転車の存在を区別せず、左折 対 直進でその法的関係性をまとめます。ここでもう一度、大事なので

第三十四条 車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない。

「あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り」

これは進路変更ですね。進路変更の決まりは、またまたもう一度、超重要なので。

第二十六条の二 車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
2 車両は、進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは、進路を変更してはならない。

「速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは」

となってますね。逆をいえば、速度または方向を緩やかに変更させるおそれのみであれば進路を変更してかまいません。かといって、その進路変更のために速度、方向を緩やかに変更してやる義理なんてあるんでしょうか?

あります。

第三十四条
(1〜5項略)
6 左折又は右折しようとする車両が、前各項の規定により、それぞれ道路の左側端、中央又は右側端に寄ろうとして手又は方向指示器による合図をした場合においては、その後方にある車両は、その速度又は方向を急に変更しなければならないこととなる場合を除き、当該合図をした車両の進路の変更を妨げてはならない。

この法令の意図はなんなのか?守らなければどうなるかを想像するとわかります。法的に、あらかじめ進路変更しなければ曲がれません。一向に進路変更ができない右左折車は、曲がりたい地点の手前で停止して機会を伺うことになるでしょう。そこでずっと止まられているより、曲がってもらった方が道路の機能はより保たれますよね。

最後に

自転車を巻き込まないように左に寄せましょう

左に寄せると自転車の巻き込みが防止される

ではありません。

自転車を巻き込まないような方法で特に注意して左に寄せましょう

です。

改正道路交通法施行からひと月を経て

前記事:道路交通法の一部を改正する法律案について

以前にこんな記事を書いたわけですが、施行されてからひと月が経ちましたね。日々の通勤等で自転車に乗っていますが、肌感として、危険なスレスレ追い越しが減ったと感じています。新設された道路交通法第十八条第4項を持ち出して

「もっと寄らない自転車が悪いんだ」

なんて懲罰的思考でスレスレを追い越す自動車が出てくることを懸念したわけですが、そんなことにはなりませんでしたね。(私の肌感ですよ)

その理由として挙げられるとするならば、それは警察庁のこの周知でしょう。

https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/bicycle/202603.pdf

前記事で私は

側方間隔1.5mを明文化しなさい。

と主張しました。警察庁のメッセージとしては1mが採用されましたね。不十分です。1mの間隔を取れなければ20km/h〜30km/hですって。想像してみてください。中学一年生の子どもが20km/hで自転車を漕ぐ側方50cmを自動車が30km/hで追い抜いていく情景を。

ここでSNS等での論争が起こりました。片側1車線の黄色いセンターラインで自転車の後方を走り続けるしかなくなるじゃないか、というものです。私個人としては

「そうですね」

で終わりなんですが。まぁ、盛り上がりましたね。

一方、私が前記事ではスルーしていた自転車青切符の件が強く絡んできました。メディアは

「自転車が歩道を走ると捕まるようになる!」

と騒ぎ立てたわけですね。そんな事実はないわけですが。まぁ、世の自転車利用者の不安を無駄に煽ってくれました。一方、自転車は原則車道であるという認識はドライバー層にも広がったと思われます。

自転車のスレスレを追い越すドライバーの心理としてあるだろう

「車道を走っている自転車が悪い」

というような懲罰的心理を封じる効果があったのだろうと思います。

メディアの無責任な報道と警察の不十分なメッセージではありますが、その相乗効果として一応の進歩があったわけで、皮肉なものだなぁと思うところです。交通参加者がその問題について考えるきっかけを作ったという点では、結果的には、警察は一定レベルの良い仕事をしたのだろうと思います。

「道路整備が先だろう!」

なんて怒りも聞こえてきますが、私もそう思います。でも、それは警察の範疇ではないんですよね。警察は警察として、やれることをやろうとしたのでしょう。そこは評価したいと思います。あー、縦割り行政だなぁ。

しかし、しかしですよ、進歩したね良かったね、で終わらせるわけにはいかないのです。

行政は自転車を車道走行に回帰させようと取り組んできました。その一環として車道に大量の矢羽根マークが書かれましたよね。しかし、それで多くの自転車が車道を走行するようにはなりませんでした。少ないなりにもその効果を感じたのは元から車道を走行していた自転車利用者層だけだったのではないでしょうか。

今回の法改正の効果も、それと重なって見えるのです。側方間隔1mというのは多くの自転車利用者にとって十分ではありません。また、黄色センターラインの論争から、自動車を後方に従えて走るプレッシャーもイメージされるでしょう。それでも車道を走る自転車は増えたように見えます。一方で、自転車に対する厳罰化のイメージから必要以上に自転車の利用を忌避されてはいないかという心配もあります。その結果はもう少し後になってからわかるのでしょう。

言いたいことは無限にあります。ただ、良い方向に進んではいます。その歩みはあまりにも遅すぎるのですが。前記事では存分に怒り散らしたので、後始末として何かしらは書いておかないとなと思い。

やっぱり側方間隔は1.5mと発するべきだったよ。警察庁さん、頼みます。

Wacaco Picopresso

以前からエスプレッソも好きでして、家で飲めたらいいなと思いつつ、マシンは置き場所がネックになって諦めていたわけです。しかし、どうしても家で飲みたい熱が上がってきて、そこで調べた行き着いたのが Wacaco Picopresso でした。他にも候補はありました、

  • Flair
  • ROK
  • handpresso

でもFlair、ROKってフットプリントが家庭用半自動と大差ないんですよね。handpressoもどうも決め手に欠けるところ、Picopressoの存在を知ったのでした。

とはいえ、この見た目でほんとにしっかりエスプレッソ抽出できるの?と半信半疑なもんで、Youtubeとか海外の掲示板なんかも読み漁り、どうにかそれが私の願望を満たせそうなアイテムだと確信することができて購入に至りました。

メッシュ調整を終えて最初の1ショットがこれ。買ってよかった!選択は正しかった!

グラインダー

TIMEMORE C3S Maxを使っているのですが、メッシュ調整の間隔が大き過ぎて合わせきれず、粉量との組み合わせで合わせる必要がありました。そこでAliExpressで1回転当たりのクリック数を12から30にするパーツを購入して交換しました。グラインダーもセットで導入するなら最初からエスプレッソに特化したものを選ぶのがよさそうです。

バスケット

純正でも問題なく質のよいショットを出せるのですが、試しにIMS製のバスケットを導入してみました。B602TH25Eがフィットします。

底の絞りがないので本体に干渉せず取り付けられるか不安に思うところですが、どちらが純正かわからないくらいの収まりです。

粉の容量はIMS製の方が少ない筈ですが、使った感じでは同程度の粉を詰められています。バスケット由来の抽出抵抗が減るからか、純正よりもメッシュを締める必要があり、かつ、1クリックでの反応が大きくシビアです。味はフレーバーがはっきり出る傾向。ボディは純正の方が強く出る傾向で、豆に応じて使い分けるようになりました。中煎りを飲む人は追加購入を検討するとよいかも知れません。

レッドストーコーヒーのイタリアーノブレンド(左)とHome Cafe(by LBO)のLBOブレンド(右)です。クレマ、出ます!

【AJ20周年記念】2025BRM506薄野200 DNF

恒例の薄野200今年も走ってまいりました。昨年は無念な結果でしたから、今年は完走したいなぁ、というお気持ちで。でも、今年はシーズン初めの開催、脚が全く出来上がっておりません。まぁなんとかなるときはなるし、ならないときなならないだけ。行ってまいりましょう。

だいたいいつもの通り、朝はギリギリに起きて朝食も摂らずスタート地点へ。受付、ブリーフィング、検車の流れ後、周囲がスタートする中、近くのコンビニで朝ご飯を買って食べます。空腹のまま走ると不可逆的なダメージが発生するので、時間をロスしてでも食べておきたいのです。(早起きしろよ)
おにぎり2個、ゼリー飲料3個を購入し、おにぎり1個とゼリー飲料1個を摂取。残りはポケットへ。

他に走者がいなくなった230号をスタート。調子がいい。淡々と進みます。南沢~八剣山の辺りでポケットのゼリー飲料2個を消費。先行して補給を摂るように意識します。調子がいい。

通過チェックのコンビニではサンドイッチ、ゼリー飲料2個、豆乳1パックを購入。前回購入のおにぎりとサンドイッチ、豆乳を摂取。なんでかわかんないけど豆乳は脚が整うんですよね。ゼリー飲料はポケットへ。朝里峠の登りに備えてアウターを脱いでウインドブレーカーを着て出発です。

いつもの通り淡々と登っていたところ、徐々に不調を自覚し始めます。札幌国際スキー場で休憩する頃にはDNFを意識し始めていました。ポケットのゼリー飲料が減らなくなり、ちょっと強めに踏んでも心拍が反応しなくなっている。消化器の機能低下と心肺機能の低下がボトルネックになって脚が回らなくなっている感。まぁPC1着いたら考えるかー、と判断を先送りにしてダラダラを走ります。

12:25 PC1。PCのクローズ時間が有効だった頃なら12:00で終わっていたところでした。過去PC1ギリギリだった回は最後までずっとギリギリでしたから、ここから劇的なペースアップがない限りは間に合う見込はありません。まだ限界ではありませんが、このままいけば厚田~月形に抜けた辺りで限界を迎えそう。とりあえず食べるもの食べてから考えるかー、とまた判断を先送りにはしましたが、結局DNFを決断したのでした。

薄野200、2連続DNF。そこまで完走に拘る方でもないですが、そろそろ完走したいです。次は恵庭200なんてどうかなー、とか考えてます。スタッフ、参加者、応援の皆様方、お疲れ様でした!楽しかった!!

2024BRM1013薄野200(DNF)

恒例の薄野200、今年も走ってまいりました。特段走る動機があるわけでもなく、目標があるわけでもなく、ただ、恒例行事なので、走っておかないとなんか締まらんのですよね。という感じで行って参りました。

去年の薄野200までに走った距離は1443km、一昨年は1210km、で、今年は795km。ほら、今年は暑かったし。ただ、今年からPC1の足切りを気にしなくてよくなりましたから、序盤のアップダウンを例年よりもスローなペースで走って脚の消耗を抑えればトータルでは楽にクリアできるという算段です。

当日はギリギリまで寝て朝食を食べずに家を出発、自走でブリーフィング開始ギリギリに到着です。そこから受付、検車、からスタートまで、まぁ例年通り。ですが、スタートでは走り出さずにバイクを押して近くのコンビニへ、朝食タイムです。これ去年と同じパターンだ。

おにぎり3個、ゼリー飲料2つを買っておにぎり3個をその場でモグモグ。寝起き、自走の流れからのおにぎり3個目の辺りからオェってなってますが、カロリー足りてない状態で踏むと不可逆的にダメージを負うので頑張って食べます。他のランドヌールと会話しながら、PC1足切りがないからって余裕なもんです。

ゼリー飲料2個はポケットに入れて、さてスタート。他車を一切見掛けない状態でのマイペース走行。例年よりスローなペースでとにかく温存して走ります。ノーダメージで国道区間をクリア。

ゼリー飲料1個を消費しつつ南沢、定山渓までクリア(これも去年と同じ)

通過チェック、ローソン定山渓温泉東店。ここでは豆乳とゼリー飲料2個を購入。ゼリー飲料1個はポケットに入れて残りはその場で摂取。淡々としたものです。

さて、ここからは朝里峠攻略。借金上等でゆ~っくり登りますよー!で、ちょっと登ったところで暑くなりウインドブレーカーを脱ぐ。(これも去年と同じ)
札幌国際スキー場で小休憩。ここで下りに備えてまたウインドブレーカーを着ます。

そんで淡々と下って、ちょっと斜度が緩くなったので漕ぎを入れようとシフトレバーを動かしたら、なんか手応えがない。変速しない。しかもシフトレバーの変なところからワイヤーが出てる。これはおかしい!ってことで止まって観察すると、リヤディレーラーの露出部分でシフトワイヤーが切れているではありませんか。DNF即決しました。インナートップ縛りで厚田のアップダウンとか無理ですもん。幸いにも張碓峠だけ越えれば帰宅はできますから、まぁなんとかなる。丁度朝里ダム記念館の付近のパーキングにいたので、記念館の中を観覧してから帰路に着きました。

膝を壊さないように、ジワジワと重いギヤを踏み、赤信号からの発進、張碓峠の登り、えっちらおっちらと、道中でパンク修理中のランドヌールを冷やかし雑談したりして、ケイデンス20rpmとかで帰りました。

昼過ぎには帰宅してシャワー浴びて昼御飯も食べて、本来ならブルベを走っていた筈の暇を持て余していますから、ゴール受付に冷やかしに行ってダラダラしておりました。いやぁ、ブルベ走り切ってヘトヘトになった皆様を眺めるのはよいものでした。私もヘトヘトになりたかったなー。

ランドヌールの皆様、スタッフの皆様、薄野200お疲れ様でした。そしてシーズン一年お疲れ様でした。多分、また来年も走ります、多分!

BRM429日高門別200

今年は早めのシーズンイン、最初のブルベはBRM429日高門別200です。

オフトン峠を越えた朝、借金気味の起床で前日に買っておいたパンを食べ自宅を出発。20km程度、スタート地点まで自走です。まぁ普通。

ちょいちょい顔見知りと挨拶しつつブリーフィング、検車、スタート、普通。で、スタートです。

初っ端からそこそこ登るの、寝坊してカロリー足りてないのに周囲のアップライト勢に引っ張られてオーバーペース。国道に出てからは平坦基調なので淡々と心拍の美味しいゾーンで距離を稼ぎます。途中に丁度いいパックがあったので着いてたんですが、先頭見てビックリ、数台のブロンプトンが引いてました。27km/hくらいで巡航してたよ……。

カロリーやべぇなぁ……と不安になりながら走りつつ36km地点、やっと補給できそうなポイント、セブンイレブン千歳寿店。豆乳(いつかのブルベからお気に入りになってる)、塩おにぎり、朝バナナ(セリー飲料)を補給。inゼリー2つはポケットへ。やっとカロリーの不安から脱却できました。

こっからはほぼほぼソロだった気がする。淡々といきます。51.9km地点、PC1 ローソン安平町遠浅店。ちょっと前のコンビニで補給は足りてるのでラムネ(粒の方)を買ってチェックOK。

それから30kmくらい進んだ地点なんですが
「カチャーン」
ってなんか踏んだ音がして、その直後に
「フシュルルルル~…」
って、パンクじゃないですか。しかもこれすんげぇ雰囲気悪くないです?再起不能だったらどうしよ……って思いながら停止して確認。多分、10年振りくらいのパンクです。滅多にパンクしない人なんです、私。とはいえそこそこ長く自転車趣味してるんで慌てずに対処しますわよ。チューブの穴の位置を特定して、タイヤのその位置を注意深く観察。異物なし。小さく切れてるけどタイヤブートもいらん程度でしょ。ってことでチューブ交換して必死でポンピング。例のポンプ、初の実戦投入です。まぁまぁ辛かったけどいつもの空気圧入ったのでヨシ!トータル30分くらい使っちゃった。

実は勝手に楽しみにしていたことがありまして。もし貯金があればカフェ 勇輪さんに寄ろうと思ってたんですよ。お伺いしたことなくってですね。勝手に楽しみにしてたんです。さっきのパンクでその貯金も使っちゃったんですがね。しかし、定休日!まぁ、しゃーない、また来ます。

そっから15kmくらい走って96km地点、セブンイレブン日高門別インター店。パンク修理でちょっとMP減ってるし昼ごはんの時間だし、ここで体制立て直すことにします。わかめご飯おにぎり、赤飯おにぎり、塩おにぎりで食事OK。ここでも豆乳。そしてまたinゼリー2つ買ってポケットへin。

出てすぐの通過チェックAで写真取り、出発。

この後はだんだんとアップダウンが出てきます。4%くらいのがちょくちょくと。リカンベントの4%ってロードの感覚的には8%くらいだと思います(諸説あり)。まぁなんとかやっていきますよ。

そんでPC2は111.4km地点、ローソン平取本町店。ボトルが1本空になったのでここではスポドリと水を購入。

さて、ここからが地獄です。強烈な
「ノートイレ, ノートイレ ファラウェイ, ヒューマンプライドバトル,なう」
青いPの標識見て心踊るも、停めるだけのP……。しかもですね、どうやら先のパンクでタイヤのケーシングがやられていたらしく、真円度が損われてポコン…ポコン…と振動があるんですよ。これが膀胱を揺さぶるわけですね。暖いからってハラマ…ウエストウォーマーを外したのもよくなかったか、とにかく地獄。本ブルベ最高のトピックはパンクではなくてこのヒューマンプライドバトルとなりましたとさ。パンクはスパイスです。まぁ、勝ったんですけどね。

147km地点、セイコーマート厚真店。いやぁ、大勝利。果汁100%ジュース、また豆乳、そんで大福を補給。

こっから心肺機能が低下。春からLSDしてませんからね、想定内です。有酸素より下のゾーンでゾンビみたいに、距離だけ消化、まぁ、なんとかなるでしょ。トラブルなきゃこの調子で完走ですわ。

166km地点、セイーマート追分本町店、チーズチクワとどら焼きを補給。カロリーというよりは気分転換ですね。リカンベントのエネルギー効率であればもう惰性で完走いける感じなので。

181.3km地点、通過チェックB。ゾンビみたいになりながら写真撮影。この辺りから薄暗くなってきて夜間走行を意識し始めます。(といってもハブダイナモの常時点灯なのでやることないんですが)
とはいえライトの微妙な角度が気になって調整しながら走ります。走らないと点かないけど走りながら角度変えられないのでまぁちょっと大変よね。角度決まってからはノーストレスでゾンビ走行です。

惰性でゴール!セブンイレブン札幌青葉町8丁目店。201.9km。いやぁ~きつかった。ゾンビだった。お疲れ様でした!