今年も走りました前田200です。前回走った際には目立った反省点もなかったので、今回の目標は「Fujin SLは山岳コースでどれくらい走るのか確認しておく」です。どうも雨が降りそうな予報だったのでフルフェンダーを装着しての出走です。
何事もなくスタート地点まで自走し、朝ごはんを食べつつブリーフィングに参加。車検を済ませスタートです。
序盤の平坦区間からどうにも調子が悪い。息苦しく心拍が上がり気味、ペースが上がりません。しかも7キロ地点でサイコンをスタートするのを忘れていたことに気付いてテンションだだ下がり。このせいで終始ペース管理がやりにくくなりました。
小林峠を越えて定山渓に向かう国道に出るまでの区間、登りでバイクが後ろに引っ張られるように感じてメカトラを疑ったのですが、サイコンの斜度表示が9%、ただ登ってるだけでした。ただ踏めてないだけです。とにかく不調。
サイコンスタート忘れの低いテンションで走ってるといつの間にかANT+の速度、ケイデンスセンサーもBTのスマホのリンクも切れる症状。PC毎にサイコンを再起動する運用で回避することになりました。なのでStravaのログがぶつ切り。
八剣山トンネルの入り口でライトを点けようとハンドルに付けたリモートスイッチを押したら電子ホーンが鳴りました。恥ずかしい押し間違い、後続の方すみませんでした…。押し間違いグセがついて出口で消すときにも鳴らしました。ほんとごめんなさい。
PC1で適当に色々やって中山峠、不調、初めて中山峠がきついと思った。頂上で1時間の借金が出来ました。この後の展開を考えるとかなり苦しいことになりそうなので脳内DNF会議を開きます。
「このまま続けて完走は可能か?(ペースノートを見ながら)ギリギリだ。それなら続けてみる価値はある」
「ここで引き返してもそこそこ走らにゃならん。よし、続行」
距離と標高を考えれば間違いなく引き返した方が良かったんですが不調で判断を誤りました。つーかほんとしんどかったしなんでやめないのまじで頭おかしかった。
やると決めたからには中山峠を下らなければなりません。下り用に着込んでダウンヒル開始です。今回は雨を警戒してフルフェンダーを装備していますが、これが下りで良い方向に働きました。空気抵抗が増えたことで下り勾配による速度の伸びも程よく抑えられ、レバーを握る手の負担を軽減出来ました。リカンベントで山岳コースを走るのにフルフェンダーは良いという知見が得られました。
下り切ったところでウェアを脱ぎつつペースを確認、丁度借金を返し切ってプラスマイナスゼロです。調子はやや悪いまま。DNFしなかったことを後悔しながら無心で回します。ギリギリのペースですが間に合うかどうかは気にせず無心でダラダラと回します。
そうして近づくPC2、なにやら大袈裟に手を振るスタッフの方が。
「今更リカンベントにそんなテンション上げるでもないよねぇ?」
と思いつつ呑気にゆっくりと一時停止して道路を渡り駐車場に入ると、なんとPC2クローズ3分前と言うではありませんか。グラフの傾きでギリギリなのを認識していただけでクローズ時刻は意識していなかったんですよね。急いでレジに行って、食べたくもないレジ横にあるどら焼きを買いました。(家で美味しく頂きました) その後に改めて補給の買い物をしたりで、ギリギリトークでテンションを上げつつPC2を出発できました。
そんなこんなでいつの間にか体調はかなり回復してきた状態で冷水峠クライムに入ります。体調は問題ないけど、不調な状態で回していた脚はもうフニャフニャです。腸腰筋が機能していない感じで、脚が上がらないので回転も上がらず。なんとか通過PCで写真を撮りました。
さて、あとは下って帰るだけだなー(そんなことはない)
フルフェンダーのエアブレーキの恩恵を感じつつ冷水峠を淡々と下り、フルーツ街道のアップダウンも脚が無いなりに淡々とこなします。昨年はキツいコースだなと思いながらでしたが、今回はコースに対するキツさは感じません。脚はキツいんですが。
小樽市内に入って、昨年は激坂にヤラれましたが、今回は心の準備ができているので平常心でクリア。前田200のメインディッシュの激坂手前のコンビニで補給をします。メインディッシュは無い脚で強めに踏んでスイッチを入れていきます。
昨年のF-FWDよりもギヤ比に余裕はありませんが、後輪駆動でトラクションの心配がないので楽に踏んでいけます。シートのホールドの良さとフレームのかかりの良さでかなり登れます。ほんとFujin SL買って良かった。
5号線に入ってからは無い脚を振り絞ってガチ踏みです。貧脚なのでパワーは微弱ですが追い込み具合だけは競技レベル、という程度のガチ踏みです。今シーズン一番の追い込みでした。
そしてやっとゴール。タイムは13時間19分。間に合いました!
緑線が前回のペース、オレンジ線が今回のペースです。中山峠での不調が残酷に可視化されています。
去年も今年も本当にキツかったです。去年はコースに苦しみましたが、今年は自分自身に苦しみました。今回の反省は中山峠頂上でDNFを決断しなかったことですね。もし来年もあるのなら、その点含めもう少し上手くやりたいです。
参加者の皆様、運営スタッフの方々、冷やかしの方々、本当にお疲れ様でした!