BRM1015薄野200km


以前からちょっとだけ興味があったブルベにリカンベントのF-FWDで参加しました。

準備

ブルベが普段のサイクリングと違う点は以下であると考えました。

  • 指定したコースを走る
  • 指定した時間内に走る

指定したコースを走るために

公開されているルートラボのデータを見ながらLezyne Super GPSのナビデータを作成しました。

ルートラボからエクスポートしたデータをインポートしても曲がり角の案内等がされない簡易的なナビゲーションになるので、ルートラボ上のルートを目視しながらSuper GPS使用者用のWebアプリのルート編集画面に走行ルートを写経して、曲がり角の案内をしてれるナビデータを作成しました。ルートの作成はスタート地点、ゴール地点、複数の経由地点を指定して作成するのですが、指定できる経由地点の数に制限があり全行程のナビデータを作成できませんでした。そこでPCを区切りに複数のナビデータを作成し、PC毎にナビデータを切り替える運用としました。結果的にPCを通り過ぎてしまう不安を取り除くことができました。

作成したナビデータには地点を指定してメッセージを登録することができます。そこで、キューシートに記載されている注意点や、朝里峠のトンネルが連続している区間でライトのOnOFFを行う予定地点でメッセージを表示させました。トンネルに入るたび出るたびにライトを操作していては時間を浪費しますし、ずっと点灯したままでは後半の夜間走行に支障が出る可能性があります。これらの問題を解決するためにとても役立ちました。

走行するルートの公式データはルートラボではなくキューシートですから、作成したナビデータとキューシートを突き合わせて入念に確認を行いました。また、キューシートをOneNoteに取り込んで、どこまで進んだかわかるように各行にチェックを入れられるようにしました。これをハンドルに付けたスマホから確認してルートを進むごとにチェックを入れていく計画でした。しかし、GPSのナビで十分だったこと、曲がるたびに停まって行うスマホの操作は煩雑だったため実際には殆ど使いませんでした。キューシートはオリジナルのままのPDFをスマホにダウンロードして置くだけで十分でした。

結局は殆ど使わなかった。

指定した時間内に走るために

速く登坂するのが苦手なリカンベントですから(リカンベントは登りが苦手と言われますが、速く走ろうとさえしなければ楽に登れるのです)、朝里峠を越えた後のPC1を越えられるかどうかが第一目標となります。ただ、リカンベントはエネルギー効率が高く疲れにくいかわりにロードバイク等のアップライトな自転車の様に疲れた状態でダンシング等で誤魔化しながらペースを維持するのは苦手です。朝里峠で脚を使い果たしてしまってはその後の完走も危うくなりますから、朝里峠を最大限脚の消耗を抑えたギリギリの遅いペースで越え、その後は足切りの不安を感じずかつ速過ぎないペースで淡々と走る計画としました。

PC1での足切りのプレッシャーから朝里峠の登りで脚を使い過ぎてはいけません。例え他の参加者からごぼう抜きにされようとも自信を持って遅く走る必要があります。そこで、ソフトウェア開発の進捗管理で使われることが多いバーンアップチャートで走行ペースを管理することにしました。

横軸が走行時間で縦軸が走行距離です。赤色の足切り線がこれより遅いと足切りになるライン、緑色の最速線がこれ以上走ってもPCオープン時間より速くなって意味がないライン、灰色の計画線が今回の走行のために計画したペースに沿ったラインです。要所々々で現在時刻とサイコンに表示されている走行距離を入力するとオレンジの実績線が右上に伸びていき、計画線や足切り線との値や傾きの差を直感的に把握しながら走ることが出来ます。これをスマホで更新しながら走ったのが大成功で、終始フィジカル面、メンタル面共に余裕を持って走ることが出来ました。

実走

ペースノートとStravaでもう書くことないと思ってしまうところですが…計画線と実績線がズレていることの言い訳を綴っていきます。

48.75km地点は朝里峠の頂上付近です。計画よりも速く登っていますが、これは単純に当初の見積りが遅かっただけです。実際のペースでも脚を消耗することはありませんでした。

76.15㎞地点はPC1です。ここで計画より大きく遅れています。実は序盤でリカンベントの安全な走行に寄与する大切なおまじないであるセーフティフラッグが脱落してしまいました。脱落に気付かずに走っていたところ後続の方に拾って戴いて、更にはフラッグを仮固定するためのテープまで頂きました。通過PCで確認したところ、このままゴールまで行けそうに思える程にしっかり固定できていました。それでもやはり不安なので、PC1で瞬間接着剤を使って確実に固定するため20分程度余分に滞在していました。その後に強風の区間を走ることになったので結果的には再度のフラッグの脱落を防ぐ良い判断になりました。また、朝里峠の下りの寒さから途中で温かい飲み物を買って長めに休憩を取っていたのもあります。ただ、足切り線に対しては十分に余裕があることがわかりますから、以降も遅れを取り戻すためにペースを上げるようなことはしませんでした。

162.9㎞はPC3です。ここから計画線よりも遅いペースになっています。これは夜間走行となり、街灯がない区間が想定より多かったためにペースを落としたものです。ただ、これだけ終盤まで来たらサイコンに表示されるグロスの平均速度が15㎞/hを下回らなければ完走ペースですから、以降はペースノートを気にすることなくサイコンの情報のみで淡々と距離をこなしました。

感想というか反省というか

  • フラッグの脱落は想定外。以前にも脱落したことがあったので想定しておくべきでした。
  • 朝里峠の下りが寒かった。リカンベントは足先で風を切りますから、足先の保温対策をして置くべきでした。足先の冷えから右足首の動きが硬くなってしまい、これが影響して翌日に軽い膝の痛みを残すことになりました。指無しのグローブで走りましたが、冬用の指付きが望ましかったです。
  • 朝里峠の下りは難易度が高かった。悪名高い縦溝付きのカーブは知っているコースであっても緊張しました。縦溝が始まる前に減速を済ませておかないと間に合わずにアウトに膨らんでしまいます。十分に減速出来ても縦溝にタイヤが取られて車体が不安定になりますから、気を付けた上でさらに気を付けて集中して走る必要がありました。
  • PC1~PC2の風が強かった。他の参加者は向かい風と言っていたような気がしますが、リカンベントだからなのか向かい風とは認識していませんでした。ただただ強い横風で車体が煽られるのに耐えながら走っていました。このような状況ではセーフティフラッグが風を受けるので、セーフティフラッグを抜いてどこかに収納して走ることが出来るようにしておけば良かったです。
  • 街灯がない区間の夜間走行でペースが落ちた。新篠津から江別までの街灯がない区間はHL-EL540を後の河川敷でハイモードが必要になるのに備えてローモードで点けていました。江別に入ってしまえば乾電池の調達も楽だったでしょうから、ケチらずにハイモードを使っていればマシだったかも知れません。ハイモードで走った河川敷も似たようなペースだったのでどちらにしろより明るさとランタイムに優れたライトがあればベターでした。また、照射範囲には限りがありますから道路の境界等が認識しやすいように、他でも言われているようにヘルメットにマウントするライトはあった方が良かったと思いました。
  • シフトが重い。ワイヤーの取り回しがイケてないのです。後半疲れて来るとシフトレバーでワイヤーを引く操作が辛かったです。ワイヤーを引き直すか電動にするか…何とかしたいところです。
  • 目が疲れる。眼鏡で走行風を受けるので目への負担を感じました。普段のサイクリングでは我慢すれば済む程度ですが、これだけの距離になると蓄積した疲労が無視出来ませんでした。度入りのアイウェアが欲しいです。
  • もっとアップダウンのあるブルベだったら…完走は厳しかったと思います。
  • こんな感じで300㎞だったら…ギリギリ完走できるかどうか…というところです。
  • もっとド平坦で300㎞だったら…完全にリカンベントのフィールドです。私のような貧脚でもなんとかなりそうに思います。
  • 400㎞だったら…私には無理です。足切り or DNF or 過労運転でアウト でしょう。貧脚の遊びの域を超えています。
  • 満足しました。初めてのブルベはとても楽しかったです。自分自身のスキルの制限、主催者から設けられた制限の中で複数の要素のトレードオフを選択しながら走るのはゲームをプレイしているような感覚で、サイクリングとして考えるととても新鮮で楽しいものでした。というか、これって自転車を使ったゲームですね。もう満足したので今後のブルベへの参加は今のところは考えていません。今のところは…です、楽しかったので。ただ、満足したのです。
  • サイクリストとしての自分を知ることが出来ました。ロードレースから身を引き、身体故障でリカンベントに乗り換え、その上で緩くサイクリングを楽しんでいる自分が、総合的なサイクリストとしてのスキルを高い次元で求められているブルベの世界ではどの程度のものなのかを肌感覚で知ることが出来ました。

剛脚ロードのコバンザメしたリカンベントが平地で千切れるサイクリング

古くからの自転車仲間2人と走りました。一緒に走るの10年ぶりくらいでしょうか。2人はロードバイク、私は当然リカンベントのF-FWD。

序盤の平坦でリカンベントの利を活かして(調子に乗って)前を引いたりもしたのですが、途中で現れるグラベル?ダブルトラック?の劇坂!前輪駆動ですからトラクションが掛からず難儀、滑らないように加減して踏んでも大きめの砂利で跳ねて進まないので、少しホイールスピンさせて砂利を飛ばすイメージで登坂。とにかく前輪で車体を引っ張り上げていないと安定しないのです。小径ホイールが大きめの砂利で吹っ飛んでいくのをカウンターを当てラインをキープしながらの登坂は傍目に見ればノロノロフラフラ登ってるだけですが、やってる方はラリーのSSで全開ドリフトキメてるかのようなエクストリームな登坂でした。それでも中盤で斜度が上がって限界を超えたので諦めて押しモード。ロードの2人はグイグイ上っていく。アレをロードで登るとか絶対におかしいよ…

で、登り切ったらこの絶景!

これはエクストリームな登坂(と押し)を頑張った甲斐があったというものです。

 

その後はおにぎり あぜっこで昼食。はい、写真撮るの忘れました。おいしかったです(小並感

 

エクストリーム登坂でかなり脚が削れて中盤からはずっと切れっぱなしでした。登りでの遅れを平坦で取り戻せなくなり、更に脚が削れると平坦でツキイチしてても切れる始末。平坦でロードにツキイチのリカンベントが千切れるってorz まもなく脚が攣りそうになり、使う筋肉を細かく切り替えて回避しながらの追走。ここで競技で限界走行していた頃の経験が活きました。

いやーキツかったです!こんなにまとまった距離を追い込んで走ったの何年ぶりでしょう。帰宅したらエクストリーム登坂でドロドロになったF-FWDを洗車して、死んだ筋肉の回復のために肉多めのご飯を食べました。

お供してくれたお二方、今日はお疲れ様でした!

昔走った練習コースに行ってみた

F-FWDで昔ロードバイクで走った練習コースに行ってみました。懐しい感覚やら、こんなにアップダウンあったかな…みたいな感覚やら。

コース途中の登りでかなり追い込んでる様子のガチっぽいローディに登りで抜かれたのですが、そのうち平坦で追い付くかも?っと思いつつそれなりに頑張って踏んでました。しかし、それから一度も背中を視界に捉えることなく周回を終えました。

全体的に運動してる感のある気持ち良い強度で走れました。良いサイクリングでした。

マイ定番サイクリング小林峠からのモアイでこころーど

たまにバイク弄った記事書くだけってのも自転車乗りっぽくないんで、走った記事も書こうかと思い。暑過ぎず丁度良い気温だからなのかモーターサイクリストも多かったですね。みんな楽しそうで、もちろん私も楽しく走りました。


Performer F-FWDのアイドラ周り修正

F-FWDのアイドラにはドライブ側、リターン側共に問題がありました。先ずはドライブ側、

中央のアルミ地が出ている部分とアングルが干渉して削れてしまっています。ベアリング厚み方向の中心に1つあるのみで、アイドラが左右に自由に動けてしまうのが原因です。そこで、スペーサーを入れて左右の動きを制限します。

目立って干渉している内側には内径12mm厚さ2mmのスペーサーを2枚入れます。外側には同じものを1枚です。外側はアイドラの内径が小さいためにスペーサーの外径も収まるように小さいものを選ぶ必要があります。

あとは元通り組見付けるのですが、締め過ぎると外側のスペーサーが変形してアイドラの内側に干渉し回転が重くなります。そこで、外側のベアリングの中に8Mのスプリングワッシャーも入れます。これで最後まで締め付けてもアイドラの左右に遊びが出来て、かつアングルに干渉しない丁度良い感じになります。

 

ドライブ側はこれで解決ですので次はリターン側です。

ベアリングが片方の端にしか入っていないためアイドラが傾いてアングルに干渉するため、色が剥げてしまっています。

そこで、ベアリングの内輪を延長するようにスペーサーを入れて左右からしっかり締めることでアイドラが傾かないように対策することにします。内径8mm厚さ5mmを一枚、同じく内径8mm厚さ2mmのものを2枚の計9mmで丁度良くなりました。

アイドラよりスペーサーが少しだけ飛び出している様子がわかるかと思います。

反対側には8Mの皿バネワッシャーを入れます。中央が盛り上がっている方をアイドラ側にします。ベアリングの内輪にのみテンションを掛けて締めるのが狙いです。もし厚み1mmのスペーサーが入手できればそちらの方が良いかも知れません。

 

F-FWDのアイドラ大まかな構造はとてもよく出来ているにも関わらず詰めが甘いところがありましたが、今回うまく対策することが出来ました。

ハイドレーションチューブホルダー紛失~交換

Performer F-FWD 2017前期仕様で導入したCAMELBAK純正ハイドレーションチューブホルダーですが、何かの弾みで外れてしまったのかチューブ側のアタッチメントを紛失してしまいました。そこで同じものを再度注文したのですが、在庫がなくメーカーでももう製造していないとのことでキャンセルとなってしまいました。

そこで注文したのが

純正品は付けるときは近付けるだけでマグネットでくっ付き、外すときは横にスライドさせて外すようになっています。付けるときは手探りに使うにはマグネットが弱く、外すときは後ろ手に片手で決まった方向にスライドさせるのに慣れが必要でした。

こちらの製品は近付けるとくっ付き、引っ張れば外れるので純正品よりも使い勝手が良さそうです。試しにシートに座って着脱してみましたがマグネットの強さが程よくとても良い感じ、次に走りに行くのが楽しみです。(今週末は雨予報…)

アウターとバッシュガードの間にチェーンが落ちる対策成功

アウターとバッシュガードの間にチェーンが落ちる件アウターとバッシュガードの間のスペーサーを薄いものに交換しましたが、まだアウターとバッシュガードの隙間が空き過ぎていてチェーンが落ちてしまうのでした。

そこで、より薄いスペーサーを購入しました。

 

バッシュガード付属の5ミリくらい(画像下)のスペーサーから3.5ミリ(画像中央)を試し、今度は1.2ミリ(画像上2枚)です。今回、これを2枚入れて2.4ミリとしました。

 

結果、アウターに掛けたチェーンとバッシュガードの隙間がここまで狭くなりました。

これで荒れた路面を含む50㎞程試走しましたが、チェーントラブルはありませんでした。今度こそ解決と言って良さそうです。もう何も起こらないとは思いますが、何かあれば報告します。

アウターとバッシュガードの間にチェーンが落ちる対策失敗

アウターとバッシュガードの間にチェーンが落ちる対策をして問題は解決したと思ったのですが、今日40㎞走る間に4回くらいチェーンが落ちました。

チェーンリングとバッシュガードの間にチェーンが乗った状態でトルクがかかると、チェーンリングとバッシュガードの間の間隔が広がってチェーンが挟まってしまうようです。以前よりも狭い隙間にチェーンが挟まるので復旧作業も以前より難しくなりました。

スペーサーにより薄いものを使う必要がありそうです。何かあれば都度記事書きます。←書きました

北海道そらちグルメフォンド2017に参加します

今日から北海道そらちグルメフォンド2017のエントリー受付が開始されました。今年はミドルコース(70km)にエントリーしました。

2015開催時にはタルタルーガTypeFで参加してとても楽しかったのですが、2016は悪天候により中止となりました。今回は中止となった2016のリベンジということで、今度こそ2015の時のような気持の良い天候の中楽しめるように期待しています。

今回はリカンベントのF-FWDで参加予定です。むしろこのイベントに輪行で参加するために折りたためるリカンベントを選んだようなものです。車両レギュレーションに

●小径車、リカンベントでの参加は可能ですが急坂区間など十分に注意して走行してください。

とあり、明示的にリカンベントの参加を認めている、ベントライダーにとって貴重なサイクリングイベントです。

変な自転車なのでひと目見てすぐにわかると思います。ベントライダーやリカンベントに興味をお持ちの方がいらっしゃいまいしたら参加の際にはぜひ声を掛けてやってください。

アウターとバッシュガードの間にチェーンが落ちる対策完了

前輪駆動リカンベントのF-FWDにバッシュガードを取り付けたところ、アウターとバッシュガードの間にチェーンが落ちるようになった件ですが、スペーサーが届いたので交換したところ解決しました。

アウターとバッシュガードの間にチェーンが乗っかることはあるのですが、完全に間に落ちてしまうことはなくなりました。また、間にチェーンが乗ってしまっても、一度インナーに変速してからアウターに戻せば復帰可能ですので、かなり安心して走れるようになりました。

と思われたのですが、結局ダメでした