自転車って、だいたいルールを守らないですよね。自転車に限った話ではないのですが、今回は自転車に焦点を当ててみます。さて、今これを読んでいるあなたが普段から自転車に乗る方だとしたら、きっと交通ルールをしっかり守っていることでしょう。そして、ルールを守らない自転車に憤っていることでしょう。私もです。ルールは守るべきです。
一方、ルールを守っていても危険な目に遭うことはあります。「そんな経験はない」という人もいるかもしれませんが、自転車という乗り物の使われ方や走行環境には、大きな個人差があります。
また、ルールを守らずに自ら危険を招いている人がいる一方で、ルールを無視していてもたまたま事故に遭わずに済んでいる人もいるはずです。まさに、人によって状況はさまざまです。
交通ルールというのはそこそこよくできた仕組みで、皆が守っていれば滅多なことでは危険は生じません。しかし現実には、社会全体でそれを達成することはできておらず、ご存知の通り事故は絶えません。これを読んでいるあなたは、ルールを守っているはずです。自身がルールを遵守することは当たり前のことであり、当然「できる」し、「やらなければならない」と考えていることでしょう。しかし、社会はすべての他人にそれを強制することには成功していません。そしておそらく、今後もそうでしょう。
では、これからどうしていけばいいのでしょうか。これには、3つの立場からのアプローチが考えられます。
まずは「個人」。交通ルールを守ることはもちろん、それに留まらず、自分の安全を守るためにできる限りの対策をすることです。きっと、あなたも既に実践しているはずです。
次は「交通管理者(警察)」。道路に規制を敷き、周知を徹底し、違反を取り締まります。近年、自転車へのいわゆる「青切符」の導入も話題になりました。さて、これで世の自転車はルールを守るようになるでしょうか。
最後は「道路管理者」。ルールを守りやすい道路構造をつくり、自転車利用者を危険から物理的に遠ざけます。歩道からも車道からも構造的に分離された「自転車道」の整備がその筆頭ですが、最もコストがかかるのもこれです。
自転車ってだいたいルール守らないですよね。こんな奴らのためにコストをかけて守ってやる義理があるのか、みたいな声も聞こえてきます。
例え話をします。自動車ってだいたい速度を守らないですよね。そんな自動車の渋滞解消や利便性向上のためにバイパスや高速道路が整備されています。何故でしょう?速度超過ばかりしているのに。そのバイパスでも速度超過するに決まっているのに。こんなやつらのために、とはなっていませんよね。
インフラというのは正しい状態に対するご褒美ではなく、狙った効果を得るために整備されるものだからです。課題を解決するために整備されるものだからです。
自転車の話に戻ります。自転車、課題山積じゃないですか?解決されたらいいなって思ってます。