リカンベント ローレーサー Challenge Fujin SLⅡ購入


Challenge Fujin SL Ⅱ

ニューバイクが欲しい話で候補に挙げていたChallenge Fujin SL Ⅱが4月に納車されました。

SL2のカーボンシートはオプションのリアキャリアが使えませんし、カーボンブームは取り扱いに神経質になりそうなのでSL1が良いのですが、販売店に聞いたところ、もうSL1は入手不可らしいということで…SL2をベースにSL1相当のシートとブームを付けられないか問い合わせ中です。

問い合わせていた上記の件ですが、SL ⅠとSL Ⅱではシートマウントの形状が異るためSLⅠ仕様のシートは付かないとのことでした。そのためシートはカーボンシートになりました。キャリアが付かないので、荷物はRadical DesignのSolo Racer narrowで積むことにしました。ブームについては希望の通りアルミブームでの納車です。

Fujinの美しさについてはHC WORKSのブログがよく伝わる内容になっています。本当に美しいというか、なんていうか、エロいです。

一番大事な走りなんですが、文句なしに良いです。シートがしっかりと腰をホールドしてくれるので違和感なくペダルを踏み抜けます。踏み込んだ際の剛性感が絶妙で基本的には高剛性なんですが、タメもしっかりとあって脚に跳ね返ってきません。シートのホールドの良さも相まって何の不安もなく、安心してガシガシと踏んで行けます。発進加速、中間加速ともにとても気持ちが良いです。登りも全く問題なくこなせます。

そしてハンドリングがとても素晴らしいです。手放しで走れる程に安定しているのですが、セルフステアの効きが絶妙で、バイクを倒すだけで前輪がイン側に気持ち良く入っていきます。タイトなコーナリングがとても楽しいです。

乗り心地は決して良くはありません。特に後輪からの突き上げが背中に刺さります。ただ、フレームのリヤ周りの剛性がかなりしっかりしているためか突き上げた後に不快な振動が残りません。前輪の方が小径なので突き上げがありそうですが、意外なことに前輪からの突き上げの強さは感じません。そもそもあんまり接地感がない。接地感のない前輪がコーナリングでインに切れ込んで行くのでなんか不思議な感じですね。不安感は全くありません。

唯一気になったのが純正のヘッドレスト。面ファスナーでシートに取り付けられていて、その上から背中越しに体重がかかることで頭の重さを受け止める構造です。車体の綺麗さと比較するとちゃちなもので、正直なところガッカリ感があります。シートの形状との繋りが悪く、首を後ろに逸らせて空を見上げるような姿勢になります。これでは前が良く見えない…。ベースを前方に折り曲げて調整したんですが、なかなかどうしても良い感じにならず、ADEMのヘッドレストに交換しました。これは良い感じになりました。もしかしたらブログネタにするかも。ということでヘッドレストに関しては付けるなら他社製品が良いと思います。ただ、シートの形状が絶妙でヘッドレストが無くても最低限の快適性は保っているので、極端な長距離走行を想定しないのであればいっそのことヘッドレストは無くても良いんじゃないかと思います。

全体的にはめっちゃ気に入りました。当然こんなしょうもない問題なんてありませんし、良く走り、良く曲がり、見た目も良い。とにかく乗っていて楽しいバイクです。Challenge Fujin SL Ⅱ素晴らしいです!


ADEMのヘッドレストへ交換後。同ADEMのボトルケージマウントも取り付け。

BRM428美唄200

表題のブルベを走ってきました。今回は今までよりも事前準備に手間をかけずにイージーに走ってみようという試みで、いつもはExcelで作成していたペースノートは省略。今回は新しいバイクでの参加です。Challenge Fujin SL IIです。

スタート地点での受付、今回は参加者多数によりスタートを7:00の組と7:15の組に分けるとのことで、7:00を選択。組の前の方でスタートすると周りにつられてオーバーペースになったことがあったので、今回は組の後ろの方に並んでスタートしました。

スタートしてまもなく、コンビニで停まってるランドヌールが視界に入ったので、私も停まって朝食を摂ることにしました。(先に食べとけよ) おにぎり2つを堪能。これで1組目からは完全に置いて行かれ、2組目がまだ来ないという絶妙な位置に。完全一人旅でマイペースで進みます。

PC1にてパン1つと紙パックのジュースを補給。家で汲んだ水道水も大分減ったのでミネラルウォーターを継ぎ足し。(ニューバイクはボトル1本しか積めない状態なのでこまめに追加します)

この日はやたらトイレが近くて、コンビニで停止。トイレだけ使うのもアレなのでレッドブルを補給。更にコンビニでトイレ休憩、おにぎり1つと紙パックのジュースを補給。ほんと近い。

通過PC、アルテピアッツァ美唄。ここのカフェで補給。カプチーノ美味しかった。

PC3出てからは凄い向かい風でした。リカンベントのローレーサーですから向かい風は余裕な筈なんですが、それでもキツい。20km/h強しか出ない。
「風強いですねー」
なんて声かけながら走っていると…

なんかライトの台座が割れてるんですけど。リカンベントのこの部分は振動が激しいため、確かに過酷ではあるんですが、まさかアルミ製のマウントが割れるとは……

続行してもDNFして帰宅しても距離は変わらなかったので、これ以上は負担かけないように優しく走りつつの続行を決断しますが、すぐに限界が訪れました。

そこで悪あがき

どこ照らしてんだよ、と言いたくなりますが、こうするしかなかったんだもん。そしたら……

オワタ……と思ったのですが、ここで閃きました。

メインのテールライトの取り付けに使っていた台座はハブ軸にも使えるタイプだったので転用して乗り切りました。テールライトがサブのみになってしまったのは痛いですが、前照灯が無くては夜間走行は出来ませんから、助かりました。
実はこのとき、台座の移設に使うサイズのアーレンキーが無くて途方に暮れたんですが、後続のランドヌールの声をかけたらツールボックスからフルセットのアーレンキーを出して貸してくださいました。ベテランの装備の抜かりなさ、感謝々々でお借りしてピンチを乗り切ることが出来ました。
反省してすぐに豪華な携帯ツールをポチりました。

ライトの位置が低くてちょっと見にくいですが大きな問題もなく夜間走行を切り抜けて完走できました。

今回のブルベは天候に恵まれました。終始とても気持ち良く走れました。天気が良過ぎて顔面が日焼けして後日大変な目に遭いました。反省して日焼止め買いました。

200kmの走行を通してニューバイクのFujin SL IIの素晴しさを確信しました。絶妙なシートの形状とジオメトリでガシガシと踏んで行ける。そして、程良い剛性で脚が削れにくく、多少削れてしまっても跳ね返りがないので引き続きガシガシと踏んで行けます。良く出来たロードバイクと比べても遜色ない程度に良くコントロールされた踏み味です。これは気に入りました。

あと今年は前田200、空知スイーツ200、大夕張200かなぁ。Fujin SL IIで前田200走ったらどんなもんなのかは是非試してみたいです。